13H25予算 補足 3.11 心と体の健康と道徳教育・職場体験の充実

13H25予算 補足 3.11 心と体の健康と道徳教育・職場体験の充実

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平成25年予算特別委員会 1~9款の補足( 3月11日)

心と体の健康と道徳教育・職場体験の充実

○島村高彦委員  それでは、子どもの将来を考えた、あるいは見据えた教育施策についてお尋ねをいたします。

豊島区の教育ビジョン2010というのを見ますと、生きる力の基礎を培う幼児教育の充実というのがございます。ちょっと読ませていただきます。「本区における不登校児童・生徒の出現率は、平成20年度は小学校0.14%、中学校3.05%であり、依然学校教育の大きな課題の一つになっている」と。間を飛ばしまして、「こうした課題の背景には、幼児期からの発達段階を踏まえたスキルアップが不十分なため、児童・生徒に必要な能力が十分育成されていないとの指摘がなされており、幼児段階における人格形成の基礎を培う教育が何よりも重要であると認識されている」とあります。

子どもをめぐる問題というのはいろいろあるかと思いますけれども、私も、これは平成17年に、総合的な学習、あるいは職場体験事業ということで、主にこの生きる力を養うために、一般質問させていただきました。先ほど先に読ませていただいたのは幼児教育ということでございますけど、とりあえず、この質問は、小学校、中学校ということに限定をさせていただきたいと思います。

この生きる力ということなんですけども、ここで言う生きる力というのは何でしょうか。

○山本教育指導課長  ここで言う生きる力につきましては、子どもたち自身が自分で学びを構築していける力、そして、それに基づいて生涯にわたって学び続ける、また学んだものを生かしていける、自分自身の生き方を豊かにしていけるような、そうした総合的な力を生きる力と申し上げております。

○島村高彦委員  それは今初めてお聞きをしましたけれども、教育ビジョンの21ページを見ますと、円がかいてありまして、確かな学力、それから健やかな心と体、豊かな人間性と3つの円の交わったところに生きる力というのがあるんですよね。これをじっと見ているんですけども、いま一歩この実感がわかないんですね。確かな学力がなくとも、それから健やかな心と体がなくとも、あるいは豊かな人間性がなくとも、生きる力のある人はいっぱいいらっしゃるんですよね。だから、これは、子どもが見ても、どう思っているのかななんていう部分がありますけれども、この辺、深くなると、違う方向に流れていきますんでいいんですけれども、今、課長が御答弁いただいたのでほぼ間違いないかと思うんですけども、もっと簡単に言いまして、心と体が普通に機能していくということが生きることなのかななんて私なりに定義づけて、よくはっきりわからないんですけどね。

いずれにいたしましても、心と体ということで、体の教育については、体育、食育、がん教育とそろっております。病は気からという言葉があるように、体だけ鍛えても心が病んでいくということもあるかなということで、今度、心の教育、それから道徳教育といろいろございます。ただ、これで本当に子どもが、生きる本当の意味の力を身につけていけるのかどうかというのが、以前から私は疑問にずっと思っておりまして、この部分をもうちょっと具体的に子どもに教え込む方法はないのかなと。私自身の主張は、社会の実態をよく伝えていくと。これが私の心の教育の考え方なんですけども、こうした社会のことをよく伝えると。同時に、これからやってくる社会の波を、行動すれば簡単に乗り越えられるんだよということを教えて、自信をつけていくというようなことを私はいつも思っているんですね。本当は簡単には乗り越えられないんですけども、そこで自信をなくされちゃうと困っちゃうので、まずは自信をつけさせると。

道徳教育や心の教育が、本当に子どもたちにとって、大変な状況に埋もれている子どもたちにとって、本当に生きる力の糧になればいいんですけれども、全部の子どもにこれはならないんじゃないかと。ちょっと悪く言っちゃえば、何か建前的なことを話してもしようがないのかなという気がするんですね。こういったことは、本来は家庭で教えていかなきゃいけないのかと考えますけれども、今は家庭もろとも教えていかないとしようがないと。家庭教育の支援策もいっぱいありますけれども、家庭の教育力の向上策もありますけれども、今、もう、やっぱり学校、教師が、本当の意味で家庭の教育も担うような時代に入ってきているのかなと。本当に大変なことなんけど。そういった中で、社会の実態をよくわからせるという方策で、職場体験事業なんかも期間を延長してもらったり、そういった要望も重ねてまいりました。

この中の答弁に、職場体験事業の質問をしたときの答弁に、すばらしいのがあるんですけども、職場体験を体験だけにとどめず、各学校の進路指導の中に適切に位置づけ、人間関係形成の能力、情報活用の能力、将来設計の能力、意思決定の能力などの育成を図り、夢や希望をはぐくむ教育を行っていきますと。夢や希望はいいんですけど、この4つの能力というのが、非常に子どもの将来にとって大切なものだなと考えているわけですけども、この職場体験事業を行う上で、今まで心がけてきたことというのがありましたら、子どもの将来を考えた点で心がけてきた点がありましたら、ちょっとお聞かせ願いたいと思います。

○山本教育指導課長  本区で行っています職場体験につきましては、現在、中学校の2年生で取り組んでいるところでございます。位置づけとしては、キャリア教育といった側面もございます。

この中で、注意している、重視をしていることということでございますけれども、まずは目的意識を持って職場に参加をすることというのが非常に重要でございます。したがいまして、実地で体験をするということは、もうかけがえのない経験ですけれども、それ以前に、良好な勤労観であるとか職業観といったことについて十分にプレ授業を行いまして、それを体験につなげていく。その体験を今度は持ち帰って、さらにその学んできたことをこれからの生き方の中に深めていくといった一連の連関した授業展開が非常に重要だと、各学校に対して指導を行っているところでございます。

○島村高彦委員  本当にそういう方向で、これからも取り組んでいただきたいと思います。

今言った4つの能力を養うということで、5日間の職場体験事業だけでこれが完了するわけではなくて、ほかにも今までさんざん提案を行わせていただきました社会人の講師、あるいは地域人材の活用ということなんですけども、こちらについてはどう行われているか。それと、そういった人材を選ぶときに、効果的な人材を選ぶように取り組んでいるかどうかをちょっとお聞かせ願いたいと思います。

○山本教育指導課長  幸いなことに、本区は、先ほどの職場体験を支えてくださる人々、事業所、たくさん恵まれております。同じように、各学校、小学校も含めてですけれども、近隣であるかどうかを問わず、地域の人材、それから社会人の方々に支えられているよさがたくさんございますので、大変ありがたいことだと考えています。加えて、大学との連携という財産もございますので、これらについては非常に子どもたちにとって恵まれた教育環境にあると考えておりますので、これからも十分に活用を図っていきたいと考えています。

○島村高彦委員  もう一回言いますけど、先ほど言った4つの能力というのは、なかなか正規の科目だけでは身につけるのが困難なのかなと。また、学校の先生だけでも非常に難しいのかなということを常々感じているところでございます。

そこで、こういった事業に取り組むときに、やっぱり子どもが気づくきっかけをつくってあげないといけないのかなと。気づくためには、やっぱりある程度の刺激が必要だし、驚きが必要ではないかと思うわけなんですね。そういった意味で、こういった職場体験事業、あるいは総合的な学習、これを行いながら、子どもがこれから社会に出る上で必要な要素というのを身につけさせる訓練をしていいただきたいなと。

加えて、それ以外の社会教育ですね、今のキャリア教育に加えまして。このキャリア教育につきましても、いろんな取り組み方があるんでしょうけれども、この世の中に、社会にある職業というのはさまざまあるわけですよね。大体この世の中にどういう職業があるかなんていう授業は、どこにも我々のころはなかったですよね。社会に出てから、ある仕事についている人を見て、そんな仕事があったなんて私は知らなかったわけですね。何で先に教えないんだということは強く思ったわけですけども。

そういった教育に加えて、今、さまざま新たに取り組みが始まっている教育に、法律の教育であるだとか、これも社会の仕組みを知る上で基本となるもんですよね。さらに金融教育、あるいは消費者教育、こういったことも、今、新たに消費者何とか法というのができましたけれども、あれではもう、子どもに対する消費者への教育がポイントの1つになっているわけですね。実際にサラ金だとかヤミ金が大変問題になりました。サラ金にしても、借金を借金で返すことは不可能なんだというのは、算数の勉強をしている人だったらわかるはずなんですね。ところが、算数が生きていないんですよ、実際にはね。社会に出た多くの人の中に、生きていないんです。借金は借金で返せないんですよ。返すと自分が大変になるんですね。そんなのは当たり前の話ですね。今までの利息がさらに加わってなりますからね。ヤミ金にしても、やはり危ないところで借りれば危ない目に遭うのはわかっていると。こういう基本的なことを何で子どもたちが知らなかったのかということですよね。

また、メディアリテラシー教育につきましても同様ですね。マスコミの報道が本当に正しいのかどうかと。こういったことも考えていかなくちゃいけないということで、さまざまな教育がありますけれども、今の大人が失敗をしたことを先に子どもに教えていくということが、子どものこれからにとって、あるいは今、本当にいじめ等で苦しんでいる状況の中で、本当に必要ではないかなということを強く感じる次第でございます。

こういった社会教育を、今後生きる上で本当に必要なのは、そういった教育、要するに知識ではなくて、知識を生かす知恵が大切なんだということを教えていってもらいたいと思うんですけども、もし御所見があればお聞かせ願いたいと思います。

○三田教育長  将来を見通した大事な御指摘だと伺わせていただきました。知識基盤社会と簡単に申しますけども、千中プロジェクトの中でも、単にコミュニケーション能力じゃなくてコラボレーション、つまり、人と人が言語や文化を超えて力を合わせて新しい地球的な規模での課題にどう対応するかというのが、やっぱり最終的には私どもが小さなところでも大きなところでも問われていると思います。委員おっしゃるように、社会をいかに子どもたちに生の形で教えるかという問題が1つ問われるわけなんですが、子どもの発達段階もございますので、すべてを生で伝えられるかという課題もございます。

そういう中で学校教育の役割があると思いますが、一口で言うと、地に足をつけた知識といいますか、教育といいますか、そういうものが、どんな時代の変化にも応じて生きていくことのできる、そういう生きる力につながってくるんだと思っておりまして、今の教育全体が、そういう生きるための知恵とか工夫とかいうものを実生活の中に取り込んで学習をしようというのが、工夫がかなりされてきております。冒頭ございました、生きる力とは何ぞやというところでは、知・徳・体のやっぱり調和のとれたバランスのいい人間としてのそういう力を養っていくことだと思いますし、学んだことがやはり生活に役に立ってこそ初めて本物だと私どもも理解しております。

そういう意味で、教育ビジョンはそうした10カ年計画でございますけども、腰を据えて子どもたちを育てていくという姿勢は何ら変わってございませんし、これからますます必要な課題だと考えておりますので、しっかりと行政課題にこたえながら、学校現場と力を合わせて子どもたちの教育を進めてまいりたいと思います。

 

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