09H21決算 福祉・衛生費10.9 新型インフルエンザとヒブワクチン接種費用の助成に努めよ

2009年10月9日by 島村高彦

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平成21年 決算・福祉衛生費

2009年10月 9日

新型インフルエンザとヒブワクチン接種費用の助成に努めよ

島村高彦委員
おはようございます。決算参考書の215ページを見ますと、乳幼児の健康のために様々な事業を行っております。今、待機児童のお話が出たように、子どもがどんどん増えて、こうした乳幼児の健康を守るための事業もどんどん費用がかさんでいくのではないかという気がして心配するところもあるわけなのですけれども、これだけかけがえのない乳幼児の方の命を守るためにたくさんの事業を豊島区は行っているわけですけれども、それにもかかわらず前回の第2回定例会の一般質問で我が党の此島議員から、さらに子どもの命を守るためにヒブワクチンの接種助成について要望がございました。そうしましたところ、また今回の一般質問でも民主・区民から同じ要望があったわけでございます。2会派が連続して同じ事業について要望があったということで、このヒブワクチンというのは、ご存じのように細菌性髄膜炎という重い病気で、一度かかると4人に1人は発達の遅れだとか聴覚障害といった後遺症を残す可能性が非常に高いということで、5%の人が死亡してしまうという深刻な病気なわけです。本当に大切な子どもが少子化の中でこうしたことで命を失っていく、あるいは体に大きな障害を残していくというのは非常に問題があると思います。
答弁としましてはいろいろありまして、此島議員のときには品質基準の対応が必要であるとか、またそういったところから安定供給の点でも問題があるということなのですけれども、現実に世界的に見るならば、やはりこれを接種することによって細菌性髄膜炎にかからずに済んだという結果も出ているわけですね。現状そうした状況を受けて、荒川区、渋谷区、また他にも幾つか4区だとか5区はあるようでございます。やはり子どもの命を真っ先に考える区ということで、ぜひこれについては前向きに取り組んでいただきたいという思いがあるのですけれども、いかがでしょうか。

宮野健康推進課長
ただいまのご質問がございましたように、インフルエンザb菌は細菌でございますけれども、年間600人ぐらいの方が細菌性髄膜炎にかかるということで推定されているところでございます。先日の第3回定例会一般質問でも答弁申し上げましたとおり、それまでのところ、いろんな課題もございましてなかなか供給が不安定だったというところでございましたけれども、最近は、供給も以前のような状況ではなくなってきたというところでございます。
先程、他区のところでもいろいろ実施されているというところもございますので、他区の動向を見ながら、やはり子どもの命を守るという点では認識してございますので、その点も踏まえまして検討をさせていただきたいと考えているところでございます

島村高彦委員
子どもに係る支援というものは、何でもかんでも貴重な税金を費やして行えばいいと私は考えてはおりません。ただ本当にヒブ、インフルエンザ菌のb型といったものに関して、やはり対象となるのはもうゼロ歳児だとか1歳児、2歳児と非常に低年齢の、何の抵抗力も持たない段階での病気なのですね。やはりそうしたものに関しては行政側として一生懸命後押しをすることが必要なのではないかと。自ら抵抗力を身につけられるような年代になったならば、今度は抵抗力を身につけさせるような支援を行っていくことが必要になっていくと私は考えておりますので、ぜひとも、このヒブワクチンの接種助成に関しましては、本当に前向きに取り組んでいただきたいということをお願いを申し上げます。
続きまして今、非常に問題となっております新型インフルエンザですね。これも昨日の新聞ですか、港区がインフルエンザワクチンの接種費用を全額助成ということが出ておりました。港区ですから財政豊かで、非常に豊島区とは違うわけなのですけれども、他にも半分助成したりという区があるわけでございます。この新型インフルエンザに関しましては現在、非常に軽度の発症で済んでいるという状況ですけれども、いつこれが重症化するかわからないということもお聞きをしております。これから冬に向けまして、どう変化するのか私にはわかりませんけれども、この新型インフルに関しては先手を打って、やはり何らかの支援を行っていく必要があるのではないかと。お金ばかりかかって非常に大変なわけですけれども、やはりこれも貴重な子どもの身体、生命を守るということで必要であると私は感じているのですけれども、その辺に関してはいかがでしょうか。

宮野健康推進課長
新型インフルエンザということでございますけれども、やはりまず第一に感染予防ということが一番大切だということでございまして、これまでもいろいろ感染を予防するための手洗い、せきエチケット等の普及啓発に努めさせていただいているところでございます。なお、そちらに関しましても、やはり人から人への感染ということでございますので、まず感染予防に関しましての普及啓発をさらに今後とも取り組んでPRをさせていただきたいと思っております。
なお、ワクチンのことでございますけれども、今の現時点のところで知り得ているところでは港区、渋谷区、杉並区という3区で具体的なことが決まってきているということでございまして、比較的裕福な自治体というところかと考えています。ただ、昨日でございますけれども、23区の保健予防課長会の中でもその話が出ましたけれども、その3区以外の当区も含めてでございますけれども今、検討している最中ということでございますので、他区の状況等も見ながら検討させていただければというところでございます。

島村高彦委員
本当になかなか裕福なところしかできないということであれなのですけれども、これが予防接種法による定期接種の対象、先程のヒブワクチンも含めて、そういった形になってくれば全額公費助成となるのですかね。そういった形になるのが一番望ましいのですけれども、やはり非常に財政の乏しい中で、子どもの命を守るために豊島区は真剣なのだなというのをアピールしたいなと思ったので、こういった質問を行ったわけなのですけれども、文京区については区議会で、ヒブワクチンを予防接種法による定期接種対象疾患に位置付けるようにということで要望書を提出しているのです。これは議会側の仕事で私どもの仕事なのですけれども、これはこれで私どもで検討していかなければいけないかと考えております。
いずれにいたしましても非常に、こういったことに関しましては費用もかかって大変なのですけれども、やはり先手を打ってやっていくということが重要だなと。もちろん今、課長がおっしゃったように予防に関していろいろな注意を喚起していくということが一番重要かと思いますけれども、いずれにいたしましても、こうしたことに前向きに取り組む姿勢を見せていただきたいということです。

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