04H16決算 総務費10.12 地域区民ひろば構想について

2004年10月12日by 島村高彦

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平成16年 決算特別委員会、総務費

2004年10月12日

地域区民ひろば構想について

島村高彦委員
地域区民ひろば構想について大まかにお伺いをいたします。 この地域区民ひろばの第一の目的というのは、地域におけるコミュニティづくりということで、行政と区民との協働ということで、地域コミュニティを創造することによって地域主権型社会の構築を目指すということであったと思うのですけれども、この流れというのは他の自治体においても遅かれ早かれいずれかの方法で取り組んでいくような課題ではないかというふうに我々公明党は理解をしているんです。 基本構想審議会を受けてということになるんでしょうが、豊島区において区民においても、あるいは私ども議員の中においても寝耳に水といったような状況でいつも財政難という中で出てきた話というような感じがするんですけれども、第一の目的というのはあくまで行政改革ということで捉えていたんですが、実際区民の方が根本的な地域コミュニティの創造のためにこの区民ひろば構想をやるんだというふうに捉えているのか、また財政難のゆえにやるのかということに関しては、当然財政難だからやるんだというふうに多くの区民が捉えていると思うんです。そういう状況の中で、これからこの区民ひろば構想の取組み方を、進め方について大まかにその方向性をお話しいただければと思います。

西澤地域区民ひろば担当課長
地域区民ひろば構想につきましては、これまで4月と7月に小学校区別の説明会を開催してまいりました。また児童館、あるいはことぶきの家の利用者の方々への説明もしてきたところでございます。只今委員さんの方からお話ございましたように、4月の説明会においては公共施設の再構築もあわせましてご説明をさせていただきました。 その前段といたしまして、区財政の状況というものをグラフを用いて説明をしてまいりました。私どもの説明の方法、あるいは資料等の配慮が足りなかった関係もございまして、只今委員さんからお話ございましたように、本来の意味でございます新たな地域コミュニティの創造という目的からかなりイメージが違ってしまいまして、財政状況を立て直すためにということの誤解といいますか、そういうような認識を持っていただいてきております。 今後でございますが、今週末からまた第3回目の説明会に入りますが、改めまして地域区民ひろば構想が生まれてまいりました背景ですとか、今委員さんからご指摘いただきました区民ひろば構想が目指すもの、そういったものが簡単にわかりやすくご理解をいただけるための資料をご用意させていただき、説明をしてまいりたいというふうに考えてございます。

島村高彦委員
こういう状況になると、やっぱり財政難ということを言わないで進めた方がよかったのかなというふうに感じております。 当初、パートナーシップ会議というものが行われて、その中でもこの話が出てきたと思うんですが、当初の一番最初のこの話が誕生した発端というか、その流れをちょっとお伺いしたいんですが。

西澤地域区民ひろば担当課長
地域区民ひろば構想につきましては、基本構想の審議に当たりまして、幅広く区民の方々にご参加をいただきました。区民ワークショップというものをつくってご検討いただいております。その中で、今後はやはり地域で活動する様々な団体ですとか個人の方、そういった方が共働で地域づくりを進めていこうと。自らの問題を自ら解決していこうという考え方をご提言をいただいてございます。 また、そういったこともあわせまして、今委員さんの方からお話がございましたパートナーシップ会議の方からも、そういう共働という考え方が出てきているというのが発端でございます。

島村高彦委員
今後の話の展開、持っていき方ですね、これは大きく流れにかかってくると思うんですが、ぜひ最初のコミュニティの創造ということを、あくまでそこに原点があるということをぜひ区民の方に主張していただければと思うんですが、ただ1回こういった形で区民の方が思って一つの大きな流れができてしまいますと、なかなかそれをひっくり返すのは難しいと思うのですが、これは根本的に大きな力で変えざるを得ないと思うんですが、その辺も非常に根本的な問題に関して、区長の方ではどのようにお考えになるかお話しいただければと思います。

高野区長
今西澤課長からもお話がありましたが、区民ひろば構想が出てきたのはやはり平成13年から財政健全化計画、4年間を策定するに当たって財政健全化計画だけではなくて、削減と同時に豊島改革プランというような形を、削減したら次はどうなっていくんだというような話をいろいろあわせて計画を進めておりまして、それが先程お話のように基本構想審議会等と、あるいはパートナーシップ、区民との共働、コラボレーションといいますか、そういう形が湧き上がってきたのがそもそものきっかけでございました。
確かに今財政難だから、こういう形という資料がほとんど財政難のことしかないものでありましたので、区民の方々も財政だけではないかと。その共働という面を、これが一番大きな考え方ではないかと思っておりますので、それをもっとより強調し、これからの豊島区のあるべき姿の基本は、やはり区民とともに豊島区をつくり上げていくんだというような、これらについてその姿が正直言って私もずっと長い間この区民広場をいろいろみんなと検討し、また区民のお話を聞きながら、まさに今委員がおっしゃったように、財政だけではなくてこれからの新しい豊島の姿をどう出していくかということをこれからの説明会にはより強調し、そしてやはり目標を持ってつくり上げていく。それによって、行政の垣根を乗り越えていく。
例えば学校区の問題でも、やっぱり教育委員会とのあつれきが正直言ってありました。大変なあつれきの中で大議論していったわけでありますが、それがこれからのあるべき姿として教育も、あるいは様々な区長部局との垣根を越えた論議をし、そしてそれが新しいものをつくっていく。また、子どもたちの教育にも地域、家庭、学校というようなことがしっかり、口だけではなくて実際上にそういう姿を見せていくということが大切でありますので、大変改革にはいろいろな面で痛みといいますか、様々なご理解をいただかなければいけない。まさに私はこれからの豊島区の構造改革、体質改善というような形で大きな区民ひろばの位置づけというのが大切だと思っておりますので、今のご意見も含めながらこれからの説明会も、また議員の皆様方からのいろいろなご意見も踏まえて論議をしていく、そんな思いもしておりますので、ぜひ目標をしっかり持って、そして区民にご理解いただけるようなそういう豊島区を皆さんとともにつくり上げていきたいと思っておりますので、また様々な分野でご意見も賜りたいと思っております。
以上です。

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