14.10.10 H26決算 清掃都市整備土木費 各種機関と連携した道路維持管理を

2014年10月10日by 島村高彦

平成26年決算特別委員会 清掃環境都市整備土木費(10月10日)

各種機関と連携した道路の整備・維持管理を

○島村高彦委員  ただいま、細川委員のほうから、過去の水害についての状況についてお尋ねがありましたが、平成のたしか20年ごろだと思うんですけども、巣鴨・駒込地域でもあったと思うんですよね。あれはどのくらいの被害の状況でしたっけ。

○宮川道路整備課長  平成20年だったと思いますけれども、霊園の近く、駒込地区で七丁目だったと思いますけれども、かなりの浸水被害が出たということは記憶しております。

○島村高彦委員  あの日は、雑司が谷で5名の下水道の作業員がお亡くなりになった日なんですよね。で、覚えているんですが、たまたまうちの会派が視察に行っておりまして、私、たまたま行かなかったんですね。で、しようがない、雑司が谷は担当地域ではないんですけれども、私が命令を受けて行きまして、警戒線を無視してマンホールの中まで行きまして、そばにいる人たちに説明を聞いたんですが、非常に緊迫した状況で、既にそのときに1名の死体が上がっていたというような状況でした。

そんな中で、状況をつぶさに聞いていて、帰ろうかなと思ったときに、駒込の知り合いのほうから、家がもう水没しとるぞということで、何やっているんだみたいなのを言われまして、その足でそのまま今度は駒込へ行きまして、巣鴨五丁目と駒込七丁目なんですよね。それで、この間の南大塚のときには消防団の出動はあったんですが、あれほどの被害がありながら、消防団の出動がないんですよ。たまたま私の知り合いの家が水没しちゃったもんで、上がり込んで、ひざまでは行かなかったんですけど、ひざのちょっと下ぐらいまで家の中に水が浸水しました。それで、水を全部かき出して、畳を全部上げて、表に出して、やったことがございます。

いろいろとそのときも第二谷田川幹線が、旧管のほうの栓を締めていて、その中に水が入らなかったというようなことがあったみたいで、東京都に対して、そういった事態にならないようにというお願いと、第二谷田川幹線の工事を大至急進めてくれということで、予定より少しだけ早く進めていただいた経緯もあります。

区のほうもいろいろとやってくださいまして、周辺の雨水ますをほとんどグレーチングにかえていただいて、その後はもうあそこに被害が出ないんで、あのときの対策のおかげだということで、非常に私自身、感謝をしております。

そのグレーチングにかえたときに、駒込七丁目の被害に遭ったところが、非常にまずいことに広大な私有地なんですね。私有地がゆえに、排水の設備を整えることがなかなか難しい地域だったんですね。そこがよりによって浸水しちゃったわけなんです。当然、その土地の所有者の許可がなければ、そういった工事もできないんですよね。ところが、グレーチングにかえたもんですから。周辺を。ぜひ私の家の周りにもこれと同じのをつけてと言われたんですよね。で、私は、ちょっと区に相談してみますけどとか言いながら、所有者が許可してくれないとつけられないよということで断っちゃったんですね。で、とうとう区には言わなかったんですよ。それはそれで正しかったんでしょうかね。

○宮川道路整備課長  私道を中心にしまして、地主の許可がなければ、工事その他一切いじるということは控えたほうがよろしいかと思います。

○島村高彦委員  やはり私有地ということで、個人の独特の財産権があるわけですから、なかなかその方が許可をしてくれないと、そういうものもつけられないということで、雨が降るたびにその地域の方々は冷や冷やしているという状況があるんですね。

そこで、道路の整備及び管理についてお尋ねをするわけですが、私どもにはふだんいろいろな相談がございます。その都度、関係の理事者や職員の方にお手を煩わして、本当に深く感謝を申し上げているところなんですが、特に相談の中でも多いのが道路の整備の問題なんですね。担当課長の宮川課長は、いつも何かうちの部屋にいてくださるというような感じで、非常に御迷惑もおかけして、この場をおかりして、日ごろの御労苦に対しまして深く感謝を申し上げます。

それほど道路というのは住民の日常生活に密着しているんですよね。密着している割には、その重要性というのがなかなか、重要性だとか、公道、私道の区別だとか、そういったものが、非常に日ごろの生活の中で認識していただけないと。国のほうも、道路の財源ということで特別に手当てしているわけですが、何か無駄に使っているかのような、そういう意見もある中で、やはり道路がなかったら1日足りとも我々は生きていけないというほど大切なものでございます。

そこで、区のほうとしても、道路の維持修繕経費、成果報告書では区道の安全・安心通行空間確保事業というすごい名前の事業を行っておりまして、6億8,600万円、莫大な財源を手当てして行っているわけでございます。これを見ますと、24時間体制で道路施設の適正な維持管理を行うということなんですが、一言で書いてあるんですが、もうちょっと具体的に言うとどんな事業なんでしょうか。

○宮川道路整備課長  基本的には通常行っております道路工事、路線河川ごとに行う全体的な工事もありますし、部分的に行うような工事もあります。そういったことを、区道、283キロぐらいありまして、なかなかすべての道路に目が行き届くわけではございませんけれども、住民からの通報もいただきながら、そういった情報をいただきながら、より安全な道路にしていきたいというふうに考えている事業でございまして、24時間体制というのは、水害対策も含めて24時間いつでも動けるように体制を考えているということでございます。

○島村高彦委員  そうした日ごろの整備があって初めて道路というのも区民が使用できるようになるわけなんですが、1つは、ふだんその関係性がよくわからないのが、割と広い車が通れるような公道で、車が通ると振動がするという、よく訴えがあるんですね。で、何とかしてくれという場所へ行きますと、大体下水管かガス管の工事をした跡が盛り上がっているわけですね。掘ってまた埋めた跡が。そこの上に車が通過すると、やはりががんとなるわけですね。結構そういう訴えを課長のほうにお願いをして、修正をしてもらうわけですが、これは下水道の工事の関係の人、あるいはガス管の工事の関係の人がもとのとおり平らな形に戻していかなきゃいけないということなわけですよね。

○宮川道路整備課長  多分、今お話の盛り上がっているという部分は、工事中の仮舗装の場合が多いケースがございます。そういった場合は、多少車が乗ると沈んでしまうものですから、若干高目に施工してしまうんですね。そういった場合に、よく振動の苦情をいただくところでございます。で、下水道局とかガス会社、あと水道の工事で掘った場合には、もとどおりに道路を復旧するという義務を負うわけですけれども、それが余りに集中するようでありましたら、我々の道路工事を一緒に絡めまして、全体的に一緒に直すというケースもございます。

○島村高彦委員  全体で区がかかわってやってくれる場合は、多分そういうことはないと思うんですが、部分的にやった場合、今のお話だと一時的に、工事の途中なんで一時的に戻していると。戻して、また最後はちゃんとするということなんでしょうけど、またいつまでたってもそういうような状況下になっていて、そこからさらに放置すると亀裂が入ってくるというようなケースがままあるんですが、その辺は、ガスや下水道の事業者さんたちに、ふだん何らかの指導というか、連携を図ってやっているのかなというところがちょっとわからなかったんでお尋ねしたんですが、その辺はいかがでしょう。

○宮川道路整備課長  工事を施工してからもう何年もたってしまった場合は、なかなか言うわけにいかないんですけれども、工事を行ってすぐにそういったケースが起こった場合は、やり直しをさせる場合もありますし、指導する権限を持っておりますので、通常、そういった対応をとっております。

○島村高彦委員  随時、その都度連携していかなきゃいけないのかと思うんですが、1つ、結構そういう声が多いんで、今後についてもちょっと適切な対応をお願いしたいというふうに思います。

それで、先ほど来、雨水ますの話がありますが、水害のあったところを、あった後に雨水ますにかえていただく作業をしていただいているんですが、これは前もって、こういったふだんの道路点検の中で、この辺の地域が危ないだろうということで、先にそういった手当てをするということは、なかなかこれは難しい話ですかな。

○宮川道路整備課長  地形的に低くなっていて、過去にそれらしい兆候があったところにつきましては、なるべくグレーチングに取りかえるようにしております。ただ、南大塚の場合は、本当に何十年もそういったことがなかったということから、ちょっと油断していたところもあるんですけれども、わかる範囲であれば、事前にグレーチングに取りかえたいと思っております。

ただ、グレーチングは、若干ぬれると滑りやすいという側面がありますことと、あと、下水道のにおいが上がってくるんじゃないかと心配される方も結構多いものですから、標準仕様としてはコンクリートのふたが標準でございます。普通に道路工事をやりますとコンクリートのふたがつくんですけれども、そういった浸水の履歴を見まして、危ないなと思うところは事前にグレーチングを使うようにしております。

○島村高彦委員  ぜひ日ごろそういうところを点検しながら、可能なところはそういう形で対応していただきたいと思うんですが、1点、やはり苦労するのが区道じゃない場所。たまたま私はそばに国道のあるまちに住んでおりますんで、その国道の部分も非常に道路が、歩道が陥没していたり、あるいは雨水が、国道ですから広い範囲にわたってたまっているわけですよね。私が直接国道事務所のほうに電話をすることもあるんですが、区の敷地も少しでもかかわっている地域については、道路整備課長にお願いをしてやっていただくんですね。それもやはりふだんからその辺の連携が、やはり区は近いんですが、国道となるとなかなか距離感があるわけですよね。それで、住民は、国道も区道も知ったこっちゃありませんので、簡単に言ってきますが、その辺の道路整備のところで連携できる窓口みたいのはできないもんですかね。

○宮川道路整備課長  確かに都道ですとか国道に対する要望も我々のほうで受け付けまして、関係部署に伝えているところでございます。なかなか御理解いただきましても、やはり管理者としての立場がございますので、ちょっと埋めればいいからといって区が出向いて国道の穴埋めをするわけになかなかいかないものですから、そこら辺は関係機関といろいろ意見交換をしながら、今後少しでも迅速に動けるように対応していきたいと思います。

○島村高彦委員  ぜひその辺の迅速な連携ができるような、具体的にちょっと言えませんが、窓口というか、連携の連絡先だとか、その辺を一応決めていただくとわかりやすいかなというふうに思います。

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