07H19予算 福祉・衛生費3.27 高齢者の見守り事業の充実について

2007年2月27日by 島村高彦

s-00213 s-00321

平成19年 予算委員会福祉・衛生費
高齢者の見守り事業の充実について

2007年2月27日

島村高彦委員
それでは、引き続きまして、中田委員と同じ観点から質問させていただきますけれども、高齢者の見守りという観点からいった場合、当然単身の高齢者の割合もどんどんこれから上がってくるであろうと。そういう意味では、非常に重要な欠かすことができない事業ではないかなというふうに考えております。それだけにやっぱり集中的に、また、予算上からも効果的に実践されていかなきゃいけないなというふうに感じております。
高齢者の見守りという1点で見ていきますと、私が目についたのは、3つの事業があるわけですね。今の見守りと支え合いネットワーク事業と。これは地域のボランティアとかだとか、民生委員、町会なんかの協力を得て、安否の確認を行っていくと。予算書では68万円となっているんですけれども、計画事業では49万5,000円となっておりまして、どっちが正しいかわかりませんけれども。次に、区内の民生委員による見守り、これはもうずっと行われていると。それから、3番目に、19年度の新規事業で、高齢者クラブに見守り活動の支援助成金をやるというふうになっております。
この見守りという観点から見た場合、この3点が目につくんですけれども、それ以外にも目的別に介護相談員だとか、いろいろ高齢者の家に訪問する事業があるようですけれども、このとりあえず3つが、それぞれ別に存在していかなければいけない理由について教えていただけますでしょうか。

小窪高齢者福祉課長
見守りネットワーク事業という事業ですけれども、これは従来、高齢者福祉課が所管しておりまして、今、200名ぐらいの方を、おひとり暮らし、あるいは単身だけではなくて、ご高齢の方々、これは現在、主に75歳以上の方を対象にしておりますけれども、今年1月の段階では9,400名ぐらいの75歳以上の方がいらっしゃいますので、こういう方々を対象に、委員ご指摘のように、民生委員、あるいはことぶきの職員、あるいは有償ボランティアという、そうい方々の協力をいただいて、週に一遍、外から、月に一遍は声かけをしていただくという事業でございます。
それで、先程、中田委員からご指摘がありましたように、一昨年までは社会福祉協議会の方でも同じような事業をやっておりました。これは町会単位でやっておりまして、130町会のうち、実際稼動したのは5町会のみでしたので、18年度から統一いたしまして、本課の方だけでやっております。
それで、次に、高齢者クラブの方へ見守りの補助金というお話ですけれども、これは高齢者クラブに対しては東京都の独自事業ということで、同じような事業ですけれども、見守りをやっていただく高齢者クラブに対しては月1,000円という東京都の補助金がついてやっている事業であります。ただ、これはうちの方の区には取り込んでおりませんので、19年度からは同じことをやっていただければ、区の方の補助金も上乗せしようということで取り組もうと思って、19年度新規という発想でやろうとしている事業でございます。

島村高彦委員
そうすると、対象となる訪問される高齢者から見た場合、これはそれぞれいろんな方が訪問してくるという結果になっているんですか。

小窪高齢者福祉課長
今、個人情報の関係で非常に難しいんですけれども、見守られる方は同一なんですけれども、実際の見守りネットワーク事業の中にも先程申しましたように、民生委員ですとか町会の関係、ことぶきひろばの関係がいるんですけれども、その中でも高齢者クラブの有志の方もいらっしゃいます。そういった方々も、正式にといったら変ですけれども、19年度からはもっと積極的に、高齢者が高齢者を見守るみたいな形になりますけれども、やっていただくということを、一応念頭に、東京都の補助金プラスうちの方の補助金という形を支出することで、さらに広げようという事業でございます。

島村高彦委員
いろんな方がお互いに交流し合うような形で訪問をするというのは、それはそれで非常に地域のつながりなんかも強化できていいかなとは思うんですけれども、反面、訪問の穴があいてしまうというか、だれにも訪問されないような人が出てきちゃうんじゃなかという不安もあるんですけれども、もっと体系的に、地域であるだとか、あるいは人であるとかいうふうに、対象をある程度決定をして、効果的に訪問ができるような形にしていった方がいいんじゃないかなというふうなことも一方では感じるんですけれども。効率性、集中性ということを考えたときに、それぞれ別の予算がみんな付いているわけですよね。すると、同じ予算で重複して、そのサービスを施すというよりかは、万遍なくなくそういった体系をつくって訪問した方が効果が上がるんじゃないかと思うんですけれども、その辺はどのような感じなんでしょうか。

川向保健福祉部長
似たように見えますけれども、それぞれの対象と目的が若干異なるということでご理解いただきたいと思います。
まず、支え合いのネットワークの方なんですけれども、先程、課長が申し上げたように、手を挙げて、自分を見守ってほしいという申し出があった方について、また、その一方でボランティアの申し出がある方を引き合わせて見守っていただくという制度でございます。
一方、2番目の民生委員による見守りの方は、民生委員は区内に定員で253名ぐらいいると思いますけれども、地区を担当しております。担当した地区内におきます高齢者、障害者、生活困窮者等を見守るということでございまして、これについては手を挙げた人ではなくて、町会の方とか、いわゆるアパートの家主さんの情報とかというようなことで、情報を得て見守るということになります。
高齢者クラブに対する、今回、新しい事業として出します見守りの補助なんですけれども、これにつきましては、高齢者クラブに入っている方は約9,000人から1万人いらっしゃるんですけれども、これも年々数が減っておりまして、高齢化が進んでおります。それで、従来元気で会の活動に参加していた方が来なくなっちゃうというようなことがあって、クラブそのものが消滅しているんですけれども、そういった来なくなっちゃった方について、会員の方が見に行くとか、また、クラブの活動に参加していただくような、お勧めをしに行っていただくというような形で、これも広い意味で見守りだと思いますけれども、そういった形で考えております。
したがいまして、3つの事業、重なる部分があるように見えるかもしれませんけれども、それぞれ対象とか目的が違うということでご理解いただきたいと思います。

島村高彦委員
特に重なっていないということであるならば、問題ないというか、非常にいいかと思います。いずれにしろ、利用者にとって、非常にわかりやすい形で事業というのは行っていっていただいた方が、これから非常に重要視されていく事業だと思いますので、そういった、わかりやすい形で、集中的にやっていただくようお願いをいたします。

Page top