14.10.17 H26決特全部の補足 島村 雇用のミスマッチ・生活困窮者対策

2014年10月17日by 島村高彦

平成26年決算委員会 全部の補足質疑(10月17日)

雇用のミスマッチ・生活困窮者対策

○島村高彦委員  次に、同じく平成23年に質問いたしました雇用のミスマッチ、若い人が求める就労内容、それから企業が求める人材情報、これがうまくかみ合っていないと。もっとわかりやすく言えば、中小零細企業でも将来性のある企業はたくさんあるわけですが、なかなか一般の大卒の人、もしくは若い人がそうした情報を手に入れるというのは非常に難しい環境下にございます。そういった中で、豊島区としてこういった区内のすぐれた企業の内容を就労希望者に提供するようなシステムをつくっていただきたいと。それがやはり日常的に就労の情報を提供するということで、非常に大切ではないかということで求めてまいりました。これについては答弁としては、非常に参考になる御提案ですと。だけれども独自にシステムを組むのは難しいんで、企業支援サイト等で採用情報の項目を設けてやっていきますということだったんですが、なかなかこれも実現にならないということでございます。しかしながら、日常的に就労の機会を提供し続けるということがこういった若い人たちにとって非常に必要なのかなということは御了承いただけるかと思うんですけども、この点については何か進展がございましたでしょうか。

○田中生活産業課長  日常的とまではまいりませんが、25年度新たな試みとしまして、ものづくりメッセの中でヤング向けに就活力アップセミナーというのをまたハローワークと連携して初めて行ってございます。これはものづくりメッセには区内の中小企業がたくさん出展されているわけでございますが、その中で各大学にこういった企業が出展していますという情報を流しまして、ぜひ大学生の就職活動に役立てていただきたい、どういう企業があるのか、肌で知っていただきたいということで大学にもお声をかけていたところでございます。その7回のメッセの中で行いましたセミナーは、初回にもかかわらず73名ということで大変多くの学生さん等々に参加していただきまして、これを契機に各大学が区内の中小企業に興味を持っていただけたというふうに考えておりますので、今後こういった活動を広げていきたいというふうに考えております。

○島村高彦委員  これまでもたびたび申し上げてきたんですが、そういったセミナー形式だと、そこにたまたま来られないというケースも多々あるわけです。また企業側の都合もあって、企業側が来られない、できないというケースもあります。そういった中で非常に漏れが出てくるであろう中で、やはり日常的に就労の機会を提供するような体制をどうしてもこれは求めていきたいと私は考えているんです。実際に場所と人を設けるというのもなかなか厳しいので、こういったシステムを利用してそういったことができないかというお尋ねなんですが、やはりこの辺は当時一般質問においてはやっていくという話だったんですが、いろいろできないということとなっているようでございます。そこら辺はやっぱり今後の検討を待つのか、それともやる気はないのか、どっちなのか、ちょっと。

○田中生活産業課長  多少繰り返しになってしまうかもしれませんが、来年度に向けましてビジネスサポートセンター以下のさまざまなホームページの大規模改修を考えておりまして、その中で学生さん、または若い方に企業の情報が提供できるような形で改修の内容を考えていきたいと思います。

○島村高彦委員  ぜひよろしくお願いします。それで、それより以前に私がずっと常設の相談窓口を設置してほしいということを一般質問等でもお願いし、また個別にも担当課長のところに行って、どうにかなりませんかねという話はしました。そのときに人件費や場所の問題もあるんですよと。何よりも豊島区の場合はハローワークがそばにあるんだと。だからそういうのは区のやる仕事ではないんだということをさんざん言われまして、私としてはハローワークだけでは拾い切れない、そういった人たちの要望を受け入れるようなところをどうしてもつくっていただきたいという思いがあったわけでございます。ただ、それは本当できないということで、これまでは非常に無念の思いを抱いて生きてきたわけですが、ところが、非常にびっくりしたんですが、今回の区長の招集あいさつをぼうっと聞いておりましたら、生活福祉課では無料職業紹介事業所の届け出を済ませ、ことし7月からサービス提供を開始しておりますと、この届け出によりハローワークに登録していない新規求人の開拓、求職者とのマッチング、面接等の支援、一たん就職した人への定着支援など、これまで以上に踏み込んだ有効な対策を進めているところでありますというごあいさつがあったんです。私は知らなかったもんですから、7月からもうやっているということで、非常に私としてはびっくりしたわけでございますが、これは一体何だということで資料をいただきますと、それ以外にもこれは23区においてもトップクラスの取り組みだと。10月8日に庁舎内に経済的に困られた方々を対象にした福祉的就労支援を行うワークステップ豊島の開設、また、無料職業紹介所としての機能を持つ就労支援などもやるんですよということで、あれだけ言ってやらないといったことがいきなりやるということなんですが、まさに私が求めていた内容にも一部重なるような事業なんですが、これはどういう経緯でこういうふうになってきたかというのをちょっとお話しいただきたいんですが。

○副島生活福祉課長  生活福祉課におきましては、平成24年度の終わりごろにハローワークから福祉と就労ということで、福祉施策においての就労支援の一体化を進めないかというお話をいただいたところでございます。それにつきましては25年度になりまして、他区の状況等を調べたところ、生活保護及び児童扶養手当受給者の方々を対象としました就労支援を取り組んでいる区がもう既に10区ぐらいあったということでございます。この中で調べていくうちに、福祉と就労ということでワンストップ型の支援ということの必要性をハローワークからも厚く言われてまいりました。これに伴いまして、私どもはハローワークが近いということもあって、一たんはどうしようかと考えていましたが、生活保護受給者の方々に関しましては、やはりハローワークに行ってくださいとお話をしてもなかなか行っていただけないと、そういうことがございましたので、ワンストップ型の意義ということを大きく受けとめてきました。そして、ハローワークから平成26年度中に開設をしなければこの制度はありませんよというお話をいただきましたので、慌てて場所の確保等取り組んできた次第でございます。無料職業紹介につきましても平成25年度から予定をしておりまして、無料職業紹介というのは一般的な就労に不向きな方々、本当に2時間や3時間の就労の方もマッチングをして就労できればということで取り組んできた次第でございます。

○島村高彦委員  これは生活保護受給者ということではなく、生活困窮者全体に対する支援ですよね。

○副島生活福祉課長  そのとおりでございます。生活困窮者全体でございます。

○島村高彦委員  まとめます。私が求めていたのは、当然ながら普通のハローワークに行ったり、あるいは区のこういうセミナーに出て、なかなか就職につけなければ、若い人たちは必然的に生活困窮者となっていくわけですね。それで、やがてそれがやはりニートとかそういう状態になってしまうというそういう中で、やはり生活困窮者の枠内に十分こういった若い人たちも入るクラスなんですよね。したがって、私が求めていた就労支援というのが、たまたま生活福祉課のほうでこういう形で出てきましたが、これはやはり課とか部ではなく、どの部がやろうが、どの課がやろうが、区民にとっては関係のない話なので、やっぱり区全体としてこの就労ということに関して大きな受け口を広げるような体制を今後ともこれを機につくっていただきたいとお願いをして終わります。

○水島副区長  他区に先駆けて3つほど私のほうで始めました。それでこの8月、あるいは9月、7月というふうなことでございましたので、先般、区民厚生委員会でもその3件について御説明をさせていただきました。とりわけこの中で、新しいといいますか、先進的な取り組みは、私どもみずからが無料職業紹介所として職業紹介ができると、これを取得したわけです。ただ、今、課長から御説明しましたように、生活困窮者の自立のためですとか、あるいは生活保護受給者が離脱するためにというふうなことで今、限定的に使っております。これは特財等との関係もあるわけですけども、お話のように、さらにこれは汎用性があるかどうかちょっと研究してみたいと思います。ハローワークとも相談をしてみたいと思います。いずれきちっとお答えは別な機会になりますけど、お答えはさせていただきたいと思います。

○高野区長  トップの姿勢を問われたんで、まさに40年の熱い思いを語っていただきましたので、本当に今お話のように、豊島区の場合は公園面積一人当たり一番少ないという、これはいつも本当に肩身の狭い思いをしているわけであります。やはり今回のいろいろなF1会議やとしま100人女子会等から、やっぱり若い女性の方々は公園、そしてトイレということを一番重点に置かれるということも改めて、前からも感じておりましたけれども、そういうことを大事にしなきゃいけない。今回、例えばこの中池袋公園は余りにも汚いということで前々から言われて、今回きれいにして、あれ全部直して、やはり一番は清掃をまめにやらなきゃだめなわけで、今回清掃をまめにやるような形と指示しましたが、年間350万ぐらいかかるというようなことであっても、それにこたえるだけの効果があるというような思いで、できるだけ公園等々はやはりたえず見回りと、そしてそういう清潔さ、やはり小さくてもそれぞれの公園が大いに自慢できるような公園にしていく、こういう面で、明確には政策の中に出しておりませんけど、私が常々そういう熱い思いを持っておりますので、今後、豊島区のまちづくりの中のやはり基本的なもの、そういうようなものにやはり公園の位置づけというのはより一層強く持っていきたいと思っておりますので、なかなか河野委員の40年の歴史の中でなし得なかったということは本当に申しわけないなと思いますけど、これからも一生懸命努力してまいります。

以上です。

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