平成19年 予算委員会 教育費
外国人の児童、生徒の対応について
2007年3月 6日
島村高彦委員
外国人の人口というのは、大体1万5,000人ちょっとで推移しているんじゃないかと思うんですけれども、小・中学校の外国人の児童・生徒さん、いろんな形で支援しているかと思うんですけれども、「学校からの要請に応じて32時間を限度として指導協力者を派遣」というのがどこかに書いてあったんですけれども、32時間というのは年間32時間ということでしょうか。
阿部教育指導課長
これは、外国人の児童・生徒さんが来日して、直後32時間、通訳を派遣して、日本の生活や、あるいは学校生活になれるというようなことで派遣をしてございます。
島村高彦委員
指導協力員というのは、別に雇って派遣をしているんでしょうか。
阿部教育指導課長
これは、登録をしていただきまして、もともと、それぞれの国の方だったり、日本の方でも登録している方がいらっしゃいますけれども、それぞれの国の言葉で話をすることができる方を登録して、必要に応じて派遣をしてございます。
島村高彦委員
最近、たまたま教員の方から聞いたんですけれども、17年度の要請件数というのは45件というデータが出ているんですけれども、突然、日本に引っ越してこられて、全く言葉がわからない状態で子どもさんも地元の小学校、中学校に行くというようなことがあるかと思うんです。
従前より、ずっと日本で暮らしていらっしゃるお子さんと違って、このケースの場合、全く、もう言葉だけではなくて、周辺の環境やら習慣、全部違うという中で、実際に、教員の方が非常に戸惑っているということをお聞きしました。
現場の要請ということなんですけれども、この要請というのは、どういう形で、例えば、そこの担任の先生が、校長先生や副校長先生に言って要請をするのか、どういう連携のもとに要請が行われているんでしょうか。
阿部教育指導課長
今、ご指摘のとおり、学校に入ってくれば管理職も分かっているわけですので、校長の方から私どもの方に依頼があって、私どもの方で実態をちょっと調べさせていただいて、通訳の人を派遣するという形でやってございます。
島村高彦委員
そうした中で、非常に教員の方も、あと周りの生徒さんも、かなり戸惑っているという現状をお聞きしたもので、その辺が十分に、要請に応じて速やかに派遣して、そういった生徒さんの指導に当たれればいいんですけれども。
あと、日本語学級というのが豊成小と池袋小学校ですか、設置されているんですけれども、これは各生徒・児童さんが所属しているところから一斉に全部集まって教育を行っているんでしょうか。
阿部教育指導課長
ご指摘の日本語学級は、豊成小、池袋小とも、それぞれの学校に在籍している、豊成小なら豊成小、それから池袋小なら池袋小に在籍している子どもたちを指導するという形でやってございまして、他の学校から来ているということではございません。
島村高彦委員
そうしますと、他の学校の生徒さんは、この2校に関しては専門集中的に学ぶことができますけれども、他のところは指導協力員さんだけで対応しているということでしょうか。
阿部教育指導課長
もう1つ、教育センターに日本語教室を設置してございますので、そちらを利用しているというお子さんもいらっしゃいます。
島村高彦委員
いずれにしても、外国人のお子さんということで、対応が大変かなというふうには思います。やはり、国際社会と言われる中で、そういったことも対応できると、その子が大人になったときに、日本にいたときは大変だったなというふうな思い出よりも、スムーズにその環境になじめるという方が、後々のことに対しても非常にいい影響を残すんじゃないかというふうに思いますので、この辺も現場を、もう一回確認をしていただいて対応していただければと思います。以上です。